第12回心理講演会のご報告
一年で一番寒い2月となりましたが、立春を迎え、暦の上では春になりましたね。花粉飛散情報なども春の訪れを感じさせるものです
さて、以前お知らせ情報を掲載しましたが、1月14日(土)に臨床心理科主催の講演会を開催しました。
『怒りのコントロールが難しい子どもの理解と支援―家庭や学校でできるアンガーマネージメント―』という演題で、早稲田大学教育学部の本田恵子先生にご講演いただきました。寒い中、多くの方にご参加いただきました。
講演では、まず、キレるとはどんな状態なのか?というお話から始まり、爆発型・じわじわ型などアンガー(怒りなどの色々な感情が入り交じった状態)の表現タイプ・年齢・特性別の具体的な対応や、脳科学に基づいた感情のコントロールなどなど…についてお話がありました。
怒りを表現している子どもの話を、先入観を持たずに丁寧に真摯に聞いていくことや、イラストなどを用いて一緒に考えていくことの大切さを学びました
ご参加いただいた方からのアンケートでは、
子どもがキレやすくなっているときにやってはいけないNG集ではっとすることがたくさんありました。
子どもの個性を理解して、寄り添い、理解してあげることが大事だということがわかりました。
といったご感想をいただきました。
事前にたくさんのご質問をいただいており、先生からの回答もいただきましたので、一部ご紹介したいと思います。
5歳の息子が気難しく、怒りっぽく対応に困っています。その時々により、泣きわめいたりし、物や人に当たったり、静かに泣くときもあったり、ひたすら反抗的な言葉や態度で怒りをぶつけてきたり。親が子どもに振り回されないためにはどうしたらいいでしょう?
(対応)
1)状況からわかるお子さんの気持ちと欲求
反応が様々なので、その時々の気持ちが異なるようです。泣いたり、物に当たる場合は「気持ちを言葉にする」力が未発達であることが考えられます。伝えたくてもうまく「ことば」にならないので、「暴言」になってしまうのではないでしょうか2)その場でできる対応
① やっていることをことばにする ② 気持ちをうけとめる ③ やりたいことを言葉にする ④ 適切な方法を伝える、見せる です。3)日常での支援
① 「行動のことば」「気持ちを表す言葉」を増やしてください。絵本や、表情ポスター等を使って表情の練習をしたり、気持ちを伝える練習をするとカッとなったときに気持ちを伝えやすくなります。
皆様からいただいた質問と先生からのご回答一覧は、以下をご覧ください。
また、新ネットワークしまだなどのセンター情報誌で講演会のご報告をさせていただきます。よろしければそちらもご覧ください
サインもいただいちゃいました
本田先生、ありがとうございました
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