Q61 「エレベーター」を「エベレーター」と言い間違えます

Q
「エレベーター」を「エベレーター」と言い間違えます。どう教えたらよいでしょう?
A

音の順番を入れ替えて言ってしまう誤りは、「音韻意識」(音を意識する力)が未熟なお子さんによくみられる誤りであり、ことばの発達過程ではどのお子さんにもみられます。「音韻意識」とは、「りんご」は「り」と「ん」と「ご」の3つの音から成り立っていることに気づく力です。

この「音韻意識」が育ってくるのは、一般的には4・5歳頃からと言われています。「あ」から始まることばをたくさん集めたり、音の数だけ階段やタイルを進んだり、しりとり遊びなど、日々の遊びの中で音を意識する機会を設けていただくとよい練習になると思います。もし、お子さんが言い誤りをしてしまったら、無理に言い直させるのではなく、大人がさりげなく正しく返してあげるのがポイントです。例えば、「あっ!エベレーター!」→「エレベーターだね!一緒に乗ろうね」など。まずは、お子さんが「話したい!」というコミュニケーション意欲を大切にしてあげましょう。

(言語聴覚士 黒柳 絢太)

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