Q56 手先が不器用で道具が上手に扱えません

Q
手先が不器用で道具が上手に扱えません。
A

ハサミやお箸などの道具を扱うためには様々な要素が必要です。中でも、手を使っても崩れない姿勢をキープできること、ちょうど良い力加減ができること、指1本1本がバラバラに動かせる分離運動ができることの3つ要素が【土台】として大切になります。

直接道具を使って練習をすることも上達のひとつではありますが、上手くいかない練習をひたすら繰り返すことは、親も子も負担は大きいです。そこで、ひとつひとつの土台を普段の遊びやお手伝いを通して伸ばしてみてみましょう。手押し車や雑巾掛けなどは、体幹の力を使うので、活動しやすい真っ直ぐな姿勢を保つ力に繋がります。また、力の調整では、手先にギュッと力をいれた粘土遊びやハンバーグ作りなど、握った感覚を積極的に取り入れる活動で少しずつ培われていきます。手の分離動作は、指遊びやビーズの紐通し、洗濯バサミをつまむなどの活動が有効です。

不器用さんでも焦らず日常の中で、できる活動を見つけて取り組んでみてください。

(作業療法士 中藤 光也)

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