- Qハイハイをしないで歩いてしまったのですが大丈夫ですか?
- A
ハイハイを経験してから立つというのが一般的ではありますが、ハイハイをしないからその後の運動発達に影響するということは殆どありません。立つことを覚えた後一人歩きへと進んだのであれば、赤ちゃんにとってハイハイよりも歩くという動作が適していたということだと思います。ハイハイをすることでたくさんのことを赤ちゃんは学んでいきますが、それを他の姿勢や動作で学習できれば大丈夫と言われています。
では、ハイハイでどのようなことを学ぶか一部お話しします。ハイハイは全身の筋肉を使った動きで、手足・体幹・握力などを鍛えています。
自分の体重を支えて動いていますので、骨や関節へ負荷が加わり骨格の発達を促しています。全身運動を繰り返すことで血流が増え心肺機能が高まるそうです。また、自らの意思で移動できること自体が赤ちゃんの喜びにつながると言われており、自ら移動し興味のあるものに触れ感じることで好奇心を満たし精神面の発達を促すと言われています。
赤ちゃんにとっては、どの姿勢も動作も全てその後の姿勢や動作につながる為の勉強になっています。赤ちゃんは毎日たくさんの勉強をしながら過ごしている“勉強家”であることを知っておいて頂けると嬉しいです。
(理学療法士 澁川 美喜子 )