Q48 リング付きの補助箸を使っていたら、普通のお箸を使いたがりません

Q
リング付きの補助箸を使っていたら、普通のお箸を使いたがりません。
どうしたら普通のお箸を使ってくれますか?
A

普通のお箸を使いたがらないのは、手先の力が十分に育っていないからなのかもしれません。
リング付きの補助箸から普通のお箸までは、大人が思う以上に大きなステップがあります。まずは、普通のお箸を使うための“手先の力を育てること”が大切です。

普通のお箸を使うには、親指・人さし指・中指の3指でつまむこと、指を1本1本分離して動かすことなどが必要です。
また、スプーンを3指持ちで使えることも大切な過程です。実際にお箸を持ってみると分かりますが、上側のお箸はスプーンと同じように3指で持って支えます。開いたり閉じたりする時は、下側のお箸を止めたまま、上側のお箸を3指の曲げ伸ばしで動かします。
こうした手指の力を、例えば、洗濯バサミの留め外しやブロック遊び、手遊び、細かな塗り絵といった遊びやお手伝いの中で育てていけるとよいです。

補助箸を使いながら少し意識して手先を使い、少しずつステップを踏んでいけるとよいと思います。

(作業療法士 北川 伸尚)

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