- Q幼児にどんな靴を選んだらいいでしょうか?
- A
足は身体の土台として、地形変化への適合、身体平衡の保持、歩行動作の衝撃吸収や推進など、きわめて重要な役割を果たしています。足だけで身体全体の約1/4の骨が集中し、骨は靭帯や筋肉に包まれ足の関節運動が円滑になります。骨の成長はとてもゆっくりで大人のような骨の形になるまで十数年の歳月がかかります。
また幼児の筋肉や靭帯は柔らかく、脳の平衡感覚バランス感覚も未熟なため、機能的に不安定です。さらに屋外は凸凹が多く、足の裏・踵・つま先を靴でしっかり保護していく必要があります。
踵の骨は0歳時から存在しますが、踵をつなぐ他の骨は未成長です。足がずれないように固定する意味でも、踵を覆う部分には適度な硬さが必要です。足首が曲がる位置で、靴底の指の部分がしっかり曲がると蹴り出しが上手くでき、しゃがんだ姿勢からの立ち上がりもスムーズです。
足の形は様々なので、甲の高さが調節できるマジックベルトのものだと足に合わせてきちんと締めてあげられます。靴のサイズは、足の指が自由に動くスペースがあると良い(一般的には5mm~10mm以内を目処に)とされます。
筋肉が柔らかく、立った時に関節の形が崩れやすいお子様はインソール(足底板)で調整してあげることも必要となります。足首まで高さのあるハイカットのもので安定性を補うこともあります。
3歳までは年齢毎に、だいたい1cmずつ足は大きくなるそうです。
子供の履きものは、半年前後を目処にサイズチェックしてあげると良いと思います。(理学療法士 池田 秀子)
参考文献
- 「入谷式足底版-基礎編-」運動と医学の出版社
- 「骨年齢 骨格発育のⅩ線診断」中外医学社
参考記事
- 「子供のスニーカーの正しいサイズの選び方」