- Q子どもの姿勢が悪いと感じています。
食事の時も姿勢が崩れやすく、日中もごろごろ過ごしていることが多いです。
姿勢を良くするには、日常的にどのような関わりをすればよいでしょうか。 - A
良い姿勢とは、簡単に説明すると腹筋と背筋がバランス良く働いていることが大切な要素の一つとなります。
姿勢が悪いお子さんは、腹筋が弱い場合がとても多いです。時々、背中を反らせて姿勢を保っているお子さんがいますが、これも良い姿勢とは言えません。背筋を必要以上使うことにより、弱い腹筋をカバーしている姿勢だからです。では、良い姿勢の基準とはどのようなものでしょうか。
一つ例をあげてみますと、横から見て耳・肩・お尻がだいたい直線でつながる状態(体勢)です。実際に行なってみると、長い時間この状態を維持することは、大人でも結構難しいものです。では実際に姿勢を良くするために、どのような取り組みをしたら良いのかお話しします。
食事場面では、机とイスの高さ等の環境を工夫することでも姿勢を育てることができます。机は、手を乗せた時にひじの角度が90度程度、イスは足の裏が床にしっかり着いている状態が良いです。足が浮いているようであれば、雑誌を重ねる等して足台を作り、高さを調整してください。
遊びの中では、年齢の小さいお子さんは大人と一緒にギッタンバッコンする遊び、抱っこでしがみつく、高さが楽しめるなら飛行機遊びも良いですね。年長児以上であれば、手押し車、お相撲、押し相撲等の遊びは、腹筋をつけ、さらにバランス感覚も養える関わりです。コツコツと積み重ねていくことが大切です。楽しみながら行ってみてください。
(作業療法士 岩﨑 加代子)