- Q幼稚園児と小学生の子どもに、ついガミガミ言ってしまい、嫌われています。
子どもとの関係を良くする方法はありますか? - A
大人と子どもとが良い関係を築き、お子さんも落ち着いて安心していられるための関わり方のポイントをお伝えします。
1.お子さんの適切な言葉を繰り返しましょう。
例えば、お子さんが「アンパンマン見るの好き」と話したときに、大人は、「TV(絵本)でアンパンマンを見るのが好きなのね」と応じます。これによって、あなたがお子さんの話を聞いていること、お子さんを受け入れて理解していることを伝えられます。自分に肯定的に興味を向けてくれていることが伝わると好意的な感情が大きくなります。
2.適切な行動をスポーツ中継のアナウンサーのように言葉にして語りかけましょう。
お子さんが自由に遊んでいる側で、「振って鳴らしているんだね」「青を選んだのね」など、お子さんが実際にやっていることを具体的に言葉にします。これにより、お子さんに関心を向けていることを示すことになり、お子さんがその場面の主役になることで、自分に肯定的な感情を持ちやすくなります。
3.適切な行動を具体的にほめましょう。
例えば、「おもちゃを片づけられてえらい!」「ママのお膝に座っていてえらいね!」「お名前呼ばれてにっこりできたね」などです。これにより、行動に対して何が良いのかを具体的に伝えられ、子どもの良い行動を増やします。罰や脅かしよりも、行動を変えさせるのに効果的です。そしてお互いに良い気分になり、関係がより温かなものになります。
☆肯定的な話しかけによって、話し方の手本を示すことになり、お子さんとの会話量が増え、お子さんの会話の力を上達させます。また、相互作用が改善されると、お子さんの聞き分けも良くなります。(*今回の内容は、言葉が出始めてから思春期前までのお子さんを対象としたお話です。)
(心理判定員 鈴木 清子)