- Q友達とのゲーム中、ルールを守らないでケンカになってしまったり、負けそうになるとゲームをやめてしまったりします。どうしたらよいでしょうか?
- A
これらの問題の原因として、(1)ルールが理解できない、(2)気持ちを抑える力が足りないなどが考えられます。
(1)の問題に対しては、言葉だけの説明で理解できない様子なら、絵や写真などでルールを目からも確認できるようにする、大人がモデルを示す、事前に練習する時間を作るなど、少しだけ補助をいれてあげることで、理解しやすくなる様子がよく見られます。
(2)については、ゲームを始める前に「途中でゲームをやめちゃうのはどうかな?」と確認し、お約束することが有効な場合があります。そうして負けた時、本人が気持ちを言語化できなければ「負けて悔しかったね」と大人が代弁し、同時に約束を守ってやめずにがんばれたことをいっぱい褒めてあげましょう。
我慢ができなくてけんかになり、話をしてもきけないような状態になってしまったら、少し離れた場所で落ち着くのを待ち、落ち着いたら、行動を責める前に『負けて悔しかった気持ち』を十分に受けとめてあげる事が大切です。その後で『どうしていけなかったのか・どうすればよかったのか』をゆっくり短い言葉でお話してあげるとよいと思います。
実際の場面では、すぐに問題が解決するということは難しいかもしれません。できたらすかさず褒め、根気よく子どもに付き合い徐々にステップアップできるよう、大人がサポートしていくことが必要です。
(心理判定員 松浦 聡子)