「吃音のはなし」の講習会を開催しました
「吃音のはなし」開催報告
こんにちは。
7月26日にパルテノン多摩にて吃音の講習会を行わせて頂きました。
感染症対策にご協力を頂きながら、13名の方がご参加くださいました。
当日はお暑い中、また足元の悪い中、ありがとうございました🙇
講習では、吃音の基礎的な知識、幼児期から学齢期までの関わり方をお伝えしました。また皆様から頂いた事前質問に答えさせて頂きました。
終了後にご記入いただいたアンケートでは、
「専門的に話しが聞けてよかった」「正しい知識を得ることができて安心した」「丁寧でわかりやすかった」「子供との向き合い方を見つめ直す機会になった」と励みになるお声を頂きました😀
また、他の方の質問に触れて、悩みを持っているのは自分だけではないと感じられた方もいらっしゃいました。
皆様のお役に立てていれば幸いです。
同時に、学齢期のお子様を対象としたグループ活動を行いました。
同じ吃音をもつお子様同士で身体を動かしたり、ゲームを通して話し合い活動をしたりしました⚽
吃音についての質問
終了後アンケートの中で、いくつかご質問を頂きました。
当日は感染対策のため質疑応答の時間を作ることができませんでしたので、こちらでお答えをさせて頂きます。
”子どもがすらすらと話せない時にどのように対応すればよいか?”
今回の講習会では、お子様の話し方ではなく内容に注目して、急かさずに、1テンポあけてゆっくりとお返しする関わり方をお伝えしました。
ご質問のようにすらすら話せていなくても、ゆっくりと待って頂くとよいと思います。伝わった言葉があれば、「○○なんだね」と、お子様の言葉をそのまま反復して頂くと、“伝わったよ”“話してくれてありがとう”“そのままでいいんだよ”というメッセージになるでしょう。言葉が出てこなくても大人が言葉を先取りせずに、「お話ししようとしてくれたんだね」等と、お子様の話したい気持ちに目を向けて対応頂くとよいと思います。
関連して、幼少期のお子様は、言葉の発達過程にあります。そのため、語いがまだ少なく、うまく言葉が見つからないこともあるかもしれません。この吃音との見分けや対応については、是非、専門家にご相談ください。
”STによる実際の指導はどのようなことをするのか?”
今回の講習会は、保護者の方へ向けた内容であり、環境調整を中心にお話ししました。「そのままでいいんだよ」「お話ししてくれてありがとう」というメッセージを伝えながら、生活の中でのお子様への負荷を下げていく関わり方です。ST個別指導の中でも内容のご説明をしたり、ご相談にのり一緒に考えさせて頂いております。
加えて、大人が楽な発話のお手本を見せたり教えたりしながら、お子様を楽な発話に導いていく方法も行う場合があります。ただし、お子様の症状、発達段階、自覚の有無・程度など、様々な側面を考慮したうえで、行うかどうかの判断は異なります。詳しい内容や行うかどうかの判断等につきましては、担当の専門家に聞いて頂けるとよいと思います。
”学齢期の相談先は?”
まずは、教育センターにご相談いただく方法があると思います。小学校のことばの教室とつながれるかもしれません。他の学級(支援学級など)との併用ができない場合は、何を優先するのが良いかも含めて、ご相談いただくとよいのではないかと思います。
また、地域の保健センターや、各都道府県の言語聴覚士会に受診可能な所を問い合わせて頂く方法もあります。
ご質問についての説明は以上になります。
ブログ内ですので十分に伝わらない部分もあるかもしれません。詳細や、更に気になることにつきましては、実際に専門家とつながって頂き、やりとりの中でご確認頂くと、ご理解いただきやすいと思います。