「ことばについての発達~発音(構音)を中心に~」講習会を開催しました
最近は朝の冷え込みが強まり、外はすっかり秋めいてきましたね
島田の周りの栗もほとんど落ちてしまいました。
さて、先月の初めに言語聴覚療法科の主催で講習会を行いました。
「ことばについての発達~発音(構音)を中心に~」という内容について言語聴覚療法科の新田が講義をさせていただきました
当日参加された皆様には感染対策のご協力いただき、本当にありがとうございました
アンケートにもご協力をいただきありがとうございました
今回のブログでは、講習会でお願いしたアンケートにお寄せいただいた意見・質問の中から選ばせていただいた3つの質問についてお答えします
Q 子どもが「うーん」という声と身振りだけで要求を伝えます。
親や保育者は内容が大体分かるのですが、これをことばにするよう促すことはどの程度必要なのでしょうか?
集団生活では友達に上手く伝わらず、トラブルになってしまいます。(2歳児のお母様)
A 2歳ですと周りのお子さんの多くは話しことばが増えてくる時期でしょうか。
周囲と比較するとお母様としては焦るかもしれませんが、ことばの発達には個人差がありますので、お子さんの発達に合せた関わりが大切になります。
ご本人は身振りでのおはなしができる時期でしょうか。
身振りも立派なことばの一つです
ご本人が身振りで伝えてきた時には伝えられたことを是非認めてあげてください。
ことばの機能としては、ことばを発することで相手に気持ちが伝わることが一番大切です。
例えば、お茶がほしい時に身振りで伝えてきた場合には「お茶がほしいんだね」と代弁してあげて、気持ちを受け止めてあげてください。
また、もし発音が不明瞭ながらもことばの真似ができる段階でしたら、「おちゃ」と飲む身振りを添えて模倣を促してみても良いかもしれません。
お友達とのやりとりも気になるかもしれませんが、まずは1対1での大人とのやりとりの中での練習が必要です。
身振りでも良いので相手に上手く伝わったという経験を十分積ませてあげてください。
そして、集団生活の中では、今は大人が易しいことばでやりとりの見本を是非見せて聞かせてあげてください。
Q 普段は大きい声なのですが、意味のあることばを言う時には声が小さくなります。
大きな声で言えるようにはどのように促がせばいいでしょうか?
A 幼児期のお子さんは声のコントロールは意外と難しいものです。
加えて、お話しすることばに自信がない場合小声になるかもしれません。
もし可能でしたら、聞き取れる範囲で良いのでご本人が伝えたことばを大人がそのまま返してあげると、ご本人にとって伝わったという経験が積み重なり、徐々に自信につながっていくと思います。
また、高い高いやシーツブランコのような身体を使った遊びはお子さんは大好きです。
身体遊びは興奮し声も大きくなりやすいと思います。
そのような中で「もう1回」を促すと、普段より大きい声でことばを発することができるかもしれません。
Q 気軽にことばについて相談できるところはありますか?
A まずはお住まいの市区町村の保健センターや発達支援室にご相談していただくと良いかと思われます。
質問の回答については以上です。
今回の講習会では、事前に質問などはいただいていたものの、会場内での質疑応答は感染対策のため行うことができませんでした。
会場内で直接質問したかった方もいらっしゃったかと思いますが、申し訳ありませんでした
言語聴覚療法科では、2月にも食事についての講習会があります
食事についての講習会も同じような形式での実施となりますが、ぜひ食事の発達についてご興味がある方はご参加ください
詳細については、また決まりましたらホームページにてご案内を掲載します。
季節の変わり目は体調を崩しやすいですよね。
皆さんもお身体にはどうぞ気を付けてください