ことばの音を意識してあそぼう

2015年11月15日ことば

季節はあっと言う間に秋真っ盛り・・・

STことばのブログ…すっかりご無沙汰になってしまいました

本当に、申し訳ありません。

昨年11月のテーマが…「数えること」についてでした

間がとっても空いてしまいましたが、

今回はそれに続き「音の数を意識した遊び」をご紹介します

音の数とは・・・日本語だと「あ・い・う・え・お」というような音のことです。

これらの音がたくさん集まって、連続することで、単語や文章が作られています。

たとえば、「りんご」という語を聞いて

それが「り」「ん」「ご」という3つの音から構成されていて

最初の音は「り」

真中の音は「ん」

最後の音は「ご」であることが分かるということです

それができるようになると、複数の音の連続の中から

「りんご」というまとまりをスムーズに見つけることができるようになり、

読んだり書いたりする力へつながっていきます。

こういった音への意識が整ってくると、

単語の最後の音を取り出すできるようになり、

「しりとり」も楽しめるようになってきます。

しりとりやじゃんけんをして「ぐ~り~こ!」と言いながら

階段を3つ上がる・・・等の遊びを楽しむようになってきたら、

音の数への意識が高まってきているんだなぁ~と感じてもらえると思います。

 

そのほか、具体的な遊びをいくつかご紹介します。

今日は、まず1つ目

いつもは数の目のサイコロを使って遊ぶ「すごろく」。

こんなアレンジをしてみました

サイコロの数字の目を絵に変えて、

「出た絵の名前を言いながら進む」というルールです。

 

さかなの絵が出たら、「さ・か・な」

ひまわりの絵が出たら、「ひ・ま・わ・り」のように

言いながら音の数だけコマを進めます。

サイコロの代わりに、絵カードを引くルールでもできます

カードの後ろに文字が書いてあると、音の数を確認しながらできるので、

お子さんにとっても分かりやすいと思います

このゲームはお子さんのペースに合わせて

レベルアップさせながら楽しめます

最初は「さ・か・な」等の清音(50音表の文字)のみで練習

それができるようになってきたら

「ちょうちょ」では「ちょ・う・ちょ」のように「ちょ」で1マス進む

「とんぼ」では「と・ん・ぼ」のように「ん」も1マス進む

「ばった」では「ば・っ・た」のように「っ」も1マス進む・・・

というようにスモールステップで練習してみましょう

音の数え方の練習を、すごろくを通して

楽しく学んでもらえると嬉しいです

次回に、また他の遊びもご紹介します

執筆者 言語聴覚療法科 小野村

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