パラオへ “オンラインツアー”
わいわい祭り花火会の日…
日中のイベントとして、入所利用者様はパラオにある「Dolphins Pacific」へとオンラインツアーに出かけました。
「Dolphins Pacific」とはイルカ触れ合い施設です。
事前に拝見したホームページには以下の様にありました。
今まで届かなかった場所へイルカやパラオについて生配信でお届けするツアーです。施設をグルリと回りながら、愛らしいイルカたちやパラオの自然を紹介させて頂きます。カメラがイルカのすぐ間近に迫り、今まで知り得なかったイルカたちの表情や体の特徴をお見せします。美しいパラオの自然と、愛らしいイルカたちの魅力を通して、皆様に笑顔と癒しをお届けいたします。
うわ~っ!
遥か3000㎞も離れたパラオからのライブ映像…パラオは雨天が多く天候の急変も考えられ、悪天候による電波の乱れなどが生じると生配信が困難な状況もあるとのこと。
期待と不安が行きつ戻りつしながら、「何とかなる」と楽観的に迎えたツアー当日でした。
先ず当センターのパソコン1台に、ZOOMを利用してライブ映像を受信し6つの病棟に一斉配信します。
病棟では、利用者様がツアーに参加しやすいポジショニングを整えて特製(?)スクリーンに注目!しています。
そして…いよいよライブ映像が届いた瞬間は、本当に感動的でした。
「Dolphins Pacific」ドルフィントレーナーの宮崎さん
事前の打ち合わせに始まり当日のご案内まで、終始とても丁寧にご対応いただきました。
Zoomやラインメールでのタイムリーな質疑応答で、様々なことを教えていただき癒しも知識もたくさん吸収したひと時でした。
【教えていただいたこと】
●声帯はないが頭の上にある鼻の孔(噴気孔)から高い声や低い声を出す。
●イルカさんそれぞれに個性があり性格が違う。
その日によっても気分や集中力が変わる。
●一日の睡眠は断続的で、水面に浮かんだりゆっくり泳いだりしながら浅眠状態。
●イルカさんと人の年齢比較は「1:2」、イルカさん3歳=人6歳。
●排泄物、特に便は水溶性で海水に溶けてなくなってしまう。
●食事は丸のみ、サバやイワシなど。
魚を捕まえるために上下80~100本の歯がある。
●時速30~40㎞で泳ぐことができる。
伺ったお話は、まだまだたくさんありますが、最も感激したことはイルカさんたちが水面に浮かんでいる落ち葉をくわえてトレーナーさんに運んできて渡す、引き換えに魚をもらうということでした。
「葉っぱのお金でお買い物」…なんとも微笑ましいやりとりでした。
イルカさんたちが葉っぱを飲み込んでしまうとおなかを壊してしまう、という事情があるとのことでしたが…。
この日、病棟では「誕生会」を開催しているところもありました。
サプライズで、イルカさんがバースディプレゼントを届けに泳いできました。
開けてみると、素敵な花束が入っていたのです。
病棟は大盛り上がり、大歓声があがりました。
わいわい祭りの9月11日(土)は、私たちにとって特別な一日となりました。
遠く離れたパラオへのオンラインツアーという機会をいただき、スクリーンを通して入所利用者様233名と職員が「Dolphins Pacificの皆様」とつながることができました。
パラオと日本、距離は遠く離れていますが、懐かしさや温かさを感じながら大きな感動に包まれた時間でした…ありがとうございました!
パラオと日本、国旗にも「深い歴史・縁」を感じます。
また皆様とお会いすることができますように…。
そして…な・ん・と!
「Dolphins Pacific」 の宮崎さんからメッセージを頂戴いたしました。
(ご本人のご了解をいただきご紹介いたします。)
こんにちは!
パラオ「Dolphins Pacific」でドルフィントレーナーをしております、宮崎です。
この度はイルカオンラインツアーにご参加頂きありがとうございました。
遠く離れた南国パラオやイルカたちにご興味をお持ちいただくことが出来、大変嬉しく思っております。
コロナ禍で観光客が居なくなってから、こうして直接ゲストと交流する機会も減っていた中、 皆様にイルカたちをご紹介し、パラオの雰囲気を感じて頂けたことは私たちにとって希望です。
オンラインでもイルカたちやパラオの魅力を通して、誰かに笑顔をお届けできるというのはこの上ない喜びです。
これからも私たちの活動を通して、少しでも多くの方にパラオとイルカの素晴らしさを伝えていけたらと思います。
この度はご縁を頂き、本当にありがとうございました。
またいつか皆様にお目にかかれる日を心待ちにしております。
Dolphins Pacific
宮崎 ななこ