マジカルトイボックス第51回イベントに出展してきました
去る7月22日(土)に、国立オリンピック記念青少年総合センターで行われたマジカルトイボックス第51回イベントに展示参加してきました。
島田療育センターは例年ユーザーの立場として活用事例の紹介を展示しています。
今回は、セミナーのテーマにもなっていた「視線入力」と、センター内でも利用が多くなっている「オミヴィスタ」の活用を紹介・体験してもらう展示に絞って準備しました。
ピコピコルームでは、以下のものを展示・紹介をしてきました。
視線入力体験コーナー
視線とスイッチで音楽を奏でる
「サウノスヴァルカ」というソフトを、視線とスイッチを組み合わせて楽しめるようにしました。
このソフトはもう随分前から無償公開されており、島田療育センターでは以前から利用させていただいています。
(過去には広報誌「ピコピコにゅーす」でご紹介させていただいたこともあります)
元々はマウスで画面をクリックしたりドラッグしたりすると、エフェクトとともに楽器の音色を奏でることができるソフトです。
今回は視線マウスのソフトと、スイッチを繋いだ改造マウスを組み合わせて利用できるようにしました。
視線を動かすとマウスカーソルが動き、手元のスイッチを押すと音とエフェクトが表示されるというものです。
参加者からは「視線とスイッチの組み合わせもできるんですね」というお声もいただきました。
視線入力というと視線だけだと思いがちですが、今回は視線とスイッチと組み合わせたゲームの例でした。
ここで使ったのは以下のものです。
ソフトはいずれも無償公開されています。
- ソフト「サウノスヴァルカ」
- 視線マウスソフト「EyeMoT Mouse」
- 改造マウス
- ジェリービーンスイッチ
EyeMot3Dとバイブマンを使ってタンバリンを叩く
こちらは、ポランの広場で公開されている「EyeMoT3D_Game00」と、振動フィードバック用の装置「バイブマンβ1」を組み合わせたものです。
通常、バイブマンの先には振動クッションを繋いで使い、的を撃ったときに振動でフィードバックをするものなのですが、今回は参加者にわかりやすいフィードバックとして、タンバリンを鳴らす仕組みにしました。
バイブマンの先に打楽器叩き装置を取り付け、装置の前にタンバリンを固定。
これによって、的を撃つ→打楽器叩き装置がタンバリンを叩くという一風変わったフィードバックが出来上がりました。
参加者からは、どういう仕組みになっているのか質問をたくさんいただきました。
ちなみにバイブマンβ1は後継機の「EyeMoTボックス」に切り替わっていますので、振動フィードバックなどを利用したい場合もこちらをご利用ください。
ここで使ったのは以下のものです。
- ソフト「EyeMoT3D Game_00」
- バイブマンβ1
- 打楽器叩き装置(制作)
- タンバリン
視線でお絵かき(スタンプ)
Tux Paintというお絵かきソフトと、視線マウスを組み合わせた操作体験コーナーを用意しました。
Tux Paint自体は線を引いたり、色を塗ったり、エフェクトを加えたりと色々なことができる子ども向けのお絵描きソフトで、今回はその中の「はんこ」機能を使って、視線でスタンプを押していくようにしました。
スタンプを押したいところを1秒ほど見続けると、イラストのスタンプを押すことができます。
当日は当事者の方に実際に操作体験もしていただきました。
視線マウスは、安定した動作や視線プレビューが使いやすい「MiyasukuEyeConLT2」を使用しました。
有料のソフトですが、14日間の体験版もあるので試しに使ってみたい方は体験してから購入できます。
ここで使用したのは以下のソフトの組み合わせです。
- ソフト「Tux Paint」
- 視線マウス「MiyasukuEyeConLT2」
オミヴィスタ体験コーナー
床に映像を投影して、それに触れることで様々な反応が起こる「オミヴィスタ」。
今回は明るい会場&暗い色のカーペット材だったこともあり、若干わかりにくくなってしまいました。
それでもたくさんの方に関心を持って体験していただけたと思います。
次に展示する機会があれば、そのときは見やすくなるように床用のシートを持っていきたいところです。
ちなみにお値段は約200万円と、手軽に買えるものではありませんが…床に寝転がったり、テーブルに映したりしても使えるので施設などでの活用の幅は広いです。
最後に
当日の展示は15時から17時の2時間限定ではありましたが、かなりの賑わいを見せていました。
14時でセミナーが終わり、会場準備のために1時間空くので皆さんお帰りになってしまうのでは…と心配していた部分もあったのですが、15時になる前からたくさんの方がお越しくださってその心配は杞憂に終わりました。
最終的に、40組程度の方に資料のお渡しとブースの説明をさせていただいたと思います。
こういった展示会自体が久しぶりでしたし、皆さん新しい情報を求めていたのかもしれませんね。
興味を持って当センターのブースに立ち寄ってくださった皆様、展示参加にお声掛けくださったマジカルトイボックスの皆様ありがとうございました!