かんしゃくについて その1

セブンクローバー

落ち葉が日に日に増え、秋から冬への移ろいが感じられるようになりました。

ひんやりとした空気を感じながらの散歩を楽しみたい時期ですが、

ゆっくり外出しにくい昨今、親子で楽しい時間を過ごそうと工夫されている方が多いかと思います。

お子さんと一緒に過ごす時間は、日々の成長が感じられたり、小さな発見があったりと、

お父さん・お母さんにとって大切なひとときですね。

 

 

その一方で、お子さんの日に日に強くなっていく自己主張に、

「なんでそんなにわがままなの」

「ダメって言ってるのに、なんでわかってくれないの」と、

イライラしてしまったり、困ってしまったりということも少なくないかもしれません。

今回は、お子さんの『かんしゃく』について、少しお話ししていきたいと思います。

 

<かんしゃくとは??>

・お子さんにとってやりたいことができない

・欲しいものが手に入らない

・やりたくないことをさせられる・・・などなど

 

お子さんが、それぞれに持っている“やりたいことや気持ち(要求)”が満たされない時

あらゆる手段を使って満たそうとする、強い主張が『かんしゃく』です。

 

お子さんが成長するにつれて、わかることや自分の気持ちを主張する手段増えると、

『かんしゃく』を起こす場面や内容、回数は変化をしていきます。

 

赤ちゃんの頃は“泣く”ことが主張の手段で、

「お腹がすいた」「眠い」「オムツが気持ち悪い」のように、

身体の不快感を訴えることが多いので、わかってあげることも比較的容易だったかもしれません。

 

しかし、お父さん・お母さんの言っていることが少しずつわかるようになり、

・お子さん自身で歩いたり、

・物を手にとったり、

・ことばを話し始めたり、

・できることが増えてくると・・・

 

この『かんしゃく』が、大人にとっては急に手強いものに感じられるようになります。

 

特に、1歳半過ぎ~3歳の前半くらいの

“いやいや期”と言われる時期の『かんしゃく』は、大人が思いもよらないことで起きたり、

何をしてもおさまらない・・・なんてことが多々あるようです。

この時期のお子さんは、ある程度言葉でのやりとりができるようになったかな、と見えるため、

 

「言うことを聞いてくれない」

「ちゃんと言い聞かせてるのに」

「約束したのに・・・・」

 

こんな風に大人は感じがちです。

 

でも、大人が話す理由やルール、スケジュールを、お子さんは同じようにわかっているのでしょうか?

 

言葉をつかったコミュニケーションの入り口に立ったばかりのお子さんは

「今度ね」「またあとで」のような時間の物差しも、

「○したら、△する」といった、先を見通す力も持っていません。

自分の気持ちを十分に伝える言葉や手段、

要求を満たす代わりのことに、自分で気持ちを切り替える経験もないため、

『かんしゃく』という形で、自分の主張を訴えるしかないのかもしれません。

 

楽しみにしていたり、”できる”と思って期待していたことができないと、その先が思い浮かばず、

「ダメ」と言われてしまうと、

楽しみにしていた気持ちをどう扱っていいのか、

お子さん自身が困っている状況も多いのではないでしょうか。

 

お子さんが大人と同じように時間や場面、スケジュールなどが理解できていますか?

待つことができる時間はどのくらいですか?(待つことそのものができますか?)

今のお子さんが無理なくできることですか?

その日のコンディションはどうですか?

 

こんな視点を持ってお子さんを見てみると・・・

「これはわからないのかも」

「長すぎるかな」

「まだむずかしいかな」

こんな風に、お子さんの気持ちが見えてくるかもしれません。

 

その上で

・大人が予定を調整する(余裕をもったスケジュールで)

・欲しがるものや手渡せないものは目につかないところへ片付けておく

・お子さんの好みにあった気分転換アイテムを用意しておく      などなど

『かんしゃく』を起こさせない工夫

お父さん・お母さんが考えて、いくつか用意しておくとよいでしょう。

 

「なんでわかってくれないの」

そんな風に感じられる時、お子さんの困っている気持ちにも、ぜひ目をむけてみてください。

 

では、起こってしまった『かんしゃく』には、どのように対応していくのが良いでしょうか。

このあたりについては、次回お話しさせていただきます。

 

にこにこグループでは、お子さんが安心できる環境でのびのびと成長できるよう、お子様をはじめ保護者の方とも信頼関係を築いていけるようなグループを目指して活動させて頂いています。