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Q

こどもにどうやって話しかけてあげたらいいですか?

困る親

 

A

 大人が子どもに話しかける、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」「そっと」「いっしょに」などの『かかわりことば』にはいろいろありますね。コンパクトで子どもにも受け止めやすく心に残り、多くの大人から語りかけてもらうことで理解も進みます。 今回は、そうした『かかわりことば』の中から「いっしょに」「はんぶんこ」についてお伝えします。

 

「いっしょに」

一緒に歩く親子

 子どもや大人と「いっしょに」活動することは、人に対する意識や一緒に行動する力を育むだけでなく、情緒面にも良い影響を与えます。 「いっしょに」を教える際にもっとも効果的なのは、「歩くこと」のようです。一緒に並んで同じスピードで歩くように教えます。一緒に歩くことで人に対する意識が高まり、それが他の動きを真似ることにもつながっていくと思います。 また、「いっしょに」ができるようになる頃、ことばの真似も盛んになります。同じ音やことばを一緒に言うなど、ことばへの感受性が高まるように働きかけてあげると良いでしょう。歌やお絵かき、料理などさまざまな活動を通して、一緒にできる内容の範囲を広げてあげるのも良いと思います。

 

「はんぶんこ」

 「はんぶんこ」は「いっしょに」のあとに続いてできるようになります。「いっしょに」で、他者の存在や動きに気づかせてくれるようになり、そこから「はんぶんこしよう」と食べ物などを分けるときに使われるようになります。 他者や周りへの気づきがまだ十分でないと、「はんぶんこ=自分のものを取られること」と思ってしまいますが、「はんぶんイヤ」「はんぶんOK」から助け合いのスタートラインに立つことができるようになると思います。「はんぶんこ」から、「あげる」ことが誇らしくなったら立派な成長ですね。 そして、相手への意識が生まれて「はんぶんこ」が使えるようになる頃に2語文が使われるようになり、周りの人への意識(=社会性)が高まることと関係してきます。

(言語聴覚士 豊田 隆茂)

参考文献:湯汲英史(2010)『子どもと変える 子どもが変わる 関わりことば -場面別指導のポイント-』明石書店