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Q

ことばが遅れていると言われました。 家でどんな訓練をしたらいいですか?

はてなマークを出す子ども

 

A

 カードや絵本で「りんご」とことばを教えて、「りんご」と言えるようになっても、本当の意味で「りんご」を知っているとは言えません。ことばを獲得し広げていくためには、実際に見て、聞いて、触れて、嗅いで、味わって、そのことばが表すものが何たるかを学ぶことも大切です。生活の中にはその機会がたくさんあります。

 

 例えばスーパーでのお買い物。小さい子を連れての買い物はひと苦労ですが、もし、少しだけ時間が取ってあげられたら、「りんご取ってきて」とりんごを探して手に取らせてあげることや、りんごを目の前に、「丸いね」「赤いね」「果物だね」など、りんごに関係することばに触れる機会を作ってあげましょう。「こっちは梨だね、りんごに似てるね」「いちごも赤いね、同じだね」等、りんご一つでお子さんといろんな話ができます。おうちに帰って「洗おうね」「包丁で切るね」「中は白いね」「美味しいね」とりんごを食べる時間や気持ちを大人と共有することもできます。そんな楽しい経験をしたら、「りんご」ということばも、りんごに関わるたくさんの情報も記憶に刻まれ、お子さんの中にことばが蓄えられていくのではないでしょうか。

キラキラする子ども

  大事なのは、お子さんが“楽しい”と感じられることです。お子さんが小さいうちは“今”、“目の前のこと”について、“短く”、“わかりやすく”ことばを添えてあげると注目しやすいです。大人が教えたいことばではなく、お子さんが知りたいと思っていることばをかけてあげましょう。そして、大人も一緒に楽しみ、気持ちを共感することで、ことばを使って人とやり取りする力を育んでいきましょう。お子さんにとって家事仕事はとても魅力的です。負担にならない程度にぜひ、一緒にやってみせてあげてください。

(言語聴覚士 志村 みさと)